味覚障害になったら、 わたしは、ぬけがらみたいになってしまうかもしれないと思った。 もとより、腹を満たすことの何倍も舌で味わうことに重きを置いていて、 それゆえ、たいして大食いでもないくせに人一倍食い意地が張っているわたし。 夏バテや風邪で食…
毎日を、ちょっとだけ泣きたいような気持ちで過ごしていた。 というのは少し嘘で、 毎日を、ちょっとずつ泣きながら過ごしていた。 将来への、漠然とした不安。 自分の将来なんて自分自身でつくっていくより他になくて、 誰のせいにもできないし、なんの保証…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。