わたしらしさに彩りを。

日々のよしなしごとを綴ります。食べることとaikoと言葉をこよなく愛する女子大生。

ときのあいだ


最近読んだ本の中に、すごく素敵な文章があった。


「やりたいと思ったときが、時間のある時なんだ。そういうのをしなくなったら、時間の奴隷になっちゃうよ。やりたいと思ったときに、ぱっと手を出さないと届かなくなることがあるんだ。」

(「王国 その1 アンドロメダ・ハイツ」よしもとばなな )

 

時間というのは、疾く過ぎてゆくようであり、また遅延しつづけるようでもあり、いつも同じ尺で流れてゆかない。

(「きことわ」 朝吹真理子 )

 

 

時間ない忙しい、が口癖みたいになっている気がする。わたしも、周りも。

大学生の忙しい理由なんて大体みんな同じなんだから、できてる人がいるのにそれを言い訳にできないなんて、ほんとはおかしいのだ。
時間がないんじゃなくて、つくろうとしていないだけ。これは自分自身への戒めでもあるけれど。


やろうと思えば、なんだってできる。本当にやりたければ、本当に好きならば。時間はつくれる。

たとえばわたしは、どんなに忙しくても本を読むことだけはやめない。

好きだから。


自分の行動が、全部そんな単純で清々しい思いだけで成り立っていけばどんなにいいだろう。
なんて、ふと思う。

わりと近い生き方ではある気がするけども。笑

 

時間をテーマにした作品でぱっと思い浮かぶのは、ミヒャエル・エンデの「モモ」。

ちいさいころ、モノクロでシュールに描かれたあの本の表紙が、なぜかものすごく怖かった。無造作に置いてあるのを見るだけで怯えていた記憶がある。

それから少し大きくなって読んだとき、お話がよくわからなかった。
もうすこし大きくなって読んだとき、わたしはどう思ったんだったかな。正直よく覚えていない。
また読みたくなったので借りてこよう。

 

 

実体がないから、刻むんだ。

これもまた、本当に大切なものの一つなんだろうな。だって、目に見えないから。


楽しいと一瞬で、つまらないと永遠で。それは誰しもが持っている感覚なんだろう。
だから、信じられないスピードで過ぎ去った10月をわたしは祝福したい。何が、というわけでもないのになんだか常に忙しくて、でも大学生になっていちばん遊び、いちばん沢山お金を使った一ヶ月だった気がする。

目まぐるしく過ぎる毎日も、くるくる変わる自分の感情も、結局なんだかおもしろかった。
良くも悪くも、うわあ生きてるんやなあ、って思える瞬間でいっぱいだった。


時が経つのが日に日に早くなってる気がします
だけどそれは毎日を誇りに幸せに生きた証拠

(「その目に映して」aiko ♡ )

ほんまにそう思う。 (思いたいー)

 

さらば10月!