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あたしの向こう

言葉で心を動かしたい 女子大生のブログです

図書館のつかいかた

よしなしごと

 

しばらく本を読めていない。

もう体が切実に切実に活字を欲していて、というのはちょっと大げさにしろ、実際かなり渇望していた。
というわけで、久しぶりに図書館に行ってきた話です。


いま住んでいる市の貸出期間は2週間、上限は10冊。
地元の図書館は2週間で7冊だったから、これはかなり嬉しい。しかしさすがに読みきれないので、迷いに迷って、結局5〜6冊に絞ることが多い。

この5〜6冊の内訳には、無意識の自分ルールが存在することにふと気がついた。


まず、譲れない王道本。

特に好きな作家さんの本は、必ずと言っていいほど2〜3冊選ぶ。江國香織さん、角田光代さんなどが鉄板で、最近よしもとばななさんも大好きです。


そして、寝る前に読むための、楽しくて軽めの読み物を1〜2冊。

作家や詩人のエッセイや群ようこさんの本、児童文学を借りることもある。最近すきなのは穂村弘さんのエッセイと、名作「大草原の小さな家」シリーズ。


それに加えてこの頃借りているのは、近代文学や「知ってるけど読んだことない」という本。

読むこと書くことがすきなのだから、そこに無知ではいたくないし、知らないものの数を少しずつ減らしていきたい。その一心から、半分勉強のつもりで読み始めたのだが、嬉しい計算違いがあった。

かつての自分が投げ出したり、手に取ることもしなかった作品たち。意外なことに、それがおもしろいのである。
まるでちんぷんかんぷんだった表現が、難しくて理解できなかった言葉が、回りくどいと感じていた比喩が、おもしろい。

 

読むたびに新たな発見があり、いちいち小さな感動を得た。そんなところに自分がやっと追いついたのだなあとしみじみ感じたり。

変わらない本に、変わりゆく自分が垣間見える瞬間。それが嬉しくて、ほんのちょっとだけ誇らしい気持ちになれる。これだから読書はやめられないのだ。本当にたのしい。


本をぎっしり詰め込んで、どっしりと佇む図書館の本棚を眺めていると、疼くようなもどかしさと、同じくらいの高揚感で体全部がいっぱいになる。
読んだことのない本が、まだまだこんなにあるなんて。そしてこれからもどんどん増え続けてゆくなんて。


かわいらしくて勇ましい小さな女の子、ミーナのセリフがよみがえる。

「だって世の中には、一生掛かっても到底読みきれないぐらいの本があんのよ」

(『ミーナの行進』/ 小川洋子 )

 

さあ、今度は何を読もうか。