わたしらしさに彩りを。

日々のよしなしごとを綴ります。食べることとaikoと言葉をこよなく愛する女子大生。

今日という日に、


素敵な映画をみた。

「アバウト・タイム  〜愛おしい時間について〜」


過去にタイムトラベルすることができる主人公のティムが、その能力をつかって繰り広げる、SF恋愛映画である。

と言ってしまえば途端に安っぽく聞こえるのだが、ほんとうにいい映画だった。


はじめは、ヒロインであるメアリーとの恋愛を描いた作品なのだと思っていた。

勿論ストーリーの軸はそこであるし、なんといってもメアリーの可愛さたるや。
ちょっと尋常ではないくらい素敵なのだが、それだけで終わる話ではない。


時を超え、過去を繰り返す中で、ティムは確実に変化を遂げてゆく。
時間がすべてを解決してくれるわけではないのだ、という現実。何度くり返したってダメなものはダメだし、ほんのわずかなタイミングが違えば、運命だって変わるのだ。

そして、同じくタイムトラベルの能力を持った父とのこと。
彼がおしえてくれたタイムトラベルを活用するヒントを実行していたティムだが、いつしかそれを超える大切なことに気づきはじめる。


変わりゆくものと、変わらないもの。
この二つについては普段から考えさせられることが多いのだけれど、改めてその向き合い方を見直したいと思った。


わたしは、ちょっとした不幸にぶつかるとまるでこの世の終わりみたいに絶望するくせに、目の眩むようなしあわせの中にいる時は、つい漫然と日々を消化してしまうことが多い気がする (人間みんなそうなんかな)。

過ぎ去ったあとに気づいても、同じ時はもう二度と戻ってこないのだ。
かつて痛感したその事実を、この映画はそっと優しく思い出させてくれた。


一分一秒を、惜しむように愛おしむ。

どんなに切望しても、確実に時は過ぎてゆく。
だからこそ、この上なく大切な今を慈しむように噛みしめて、自分の中に刻みつける。
もう二度と忘れることのないように。


わたしはわたしを、生きてきてよかった。
いつもそう思っていられるように、生きていたい。

なんて、ちょっと大げさだろうか。

 

『 今日を生きることが好きになる。』

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