わたしらしさに彩りを。

日々のよしなしごとを綴ります。食べることとaikoと言葉をこよなく愛する女子大生。

吹いて奏でる楽しさを。

 

「今までで、一番
がんばったことはなんですか?」


そう聞かれたら、わたしは迷わず

「中学3年間の部活です」

って、答えると思う。

 

昨日は、中学の吹奏楽部の
OB・OGジョイントコンサートでした。


開催は今年で7回目。
そして、最後のコンサートになりました。


前後に予定が入ってたことや
ほとんど練習できないこともあって
参加するかどうか迷ってたんやけど、

本当に、出て良かった。

 

わたしの中学の吹奏楽部は、
全国大会を目指していたので
練習が結構厳しくて、
1日休みは年間でも片手で数えられるくらい。

朝練は7時から、
放課後は、下校時刻ぎりぎりまで練習するのが当たり前の毎日。


家族旅行も友達と遊ぶこともほとんどなく、
ほんっとうに部活に生きた3年間でした。

 

高校に進学してからも部活を続け、

でも大学に入って
吹奏楽から離れてしまったわたしが

一年に一度、舞台に立てるのが
このジョイントコンサートでした。

 

まぶしい舞台で演奏できる喜びや
自分の音がホールに響く気持ち良さ、

数々の音が重なってひとつになる楽しさ、

そして、拍手を浴びるときの高揚感。

 

自分の技術は、
当時とは比べものにならないくらい
ひどいものでしたが、、笑

それでも、
どうしようもなく楽しかった。


楽器って、吹奏楽って
なんて楽しいんだろう、って
心の底から思いました。

 

3年間、家族よりも長い時間を
一緒に過ごしたメンバーたちと
また同じ舞台に立てるなんて、

ちょっと信じられないくらい嬉しくて。


一生ものって、
きっとこういうことを言うんだろうなと。

大好きな友達、
だけどそれをはるかに超えたもの。

 


決して綺麗な思い出ばかりではなかった。

仲間内でもめたことも
先生に怒られたことも数知れずあったけど、


うだるような暑さの音楽室で過ごしたあの時間が
とてつもない熱量と濃度を持って、

今のわたしを生かしている気がします。

 


これは毎年恒例なんですが、

アンコールの最後に演奏する曲が、

わたしたちが引退したとき
最後に演奏したのと同じ曲なんです。

 

最後のコンサートで、最後の曲が
現役最後と同じ曲なんて、
なんだか不思議な感じでした。


その曲を、現役時代の恩師が
ゲストの指揮者として振ってくださって。

 

隠すこともなく涙を流す先生の姿に

正面に座る同期の子が泣いているのを見て、

わたしもこらえきれなくなりました。


いつも自分が楽しむために出るコンサートで、
ぜんぜんそんなつもりはなかったのに。

 

泣きながら演奏したのは人生で2回めでした。
1回めは、中3の時に出場したコンテストの時。

デジャヴかなって思うくらい
そのときの光景とあまりにも似ていて。


隣には
3年間を共にした同期の子が座っていて、

あれから5年も経ったことなんて、
思わず忘れてしまいそうでした。

 


音楽って素晴らしい。

吹奏楽って、本当に素晴らしい。

 

あのときの気持ちを、胸の高鳴りを
言葉にするのはとても難しい。

 

最高の指導者と頼もしくて優しい先輩、

大好きな同期とかわいい後輩に恵まれて、

わたしはほんまに幸運やったなあと思います。

 

あんなに大勢で同じ夢を見られることって、
多分この先、そうそうないんだろうな。

 

フルートとピッコロに出逢えたこと、
浜中で吹奏楽ができたことは、

何にも代えがたいわたしの財産です。

 


企画・運営をしてくれた方をはじめ、

聴きに来てくださったお客さん、

楽器の技術を一から教えてくださった先輩方

一緒に演奏してくれた現役の子たちや
OBOGの皆さん、

そして、
ずっと吹奏楽を続けさせてくれた家族。


かかわってくれた全ての人への
感謝がやみません。真面目か。笑


いま、改めて心からお礼が言いたい。

と、思ってしまいました笑

 


吹奏楽のために高校を選んで進学した人

楽器を続けるために大学に行っている人

一旦もういいやってなったのに、
やっぱり楽器で生きていきたい人

わたしみたいに
吹奏楽からは離れてしまったけど、
ずっと大切な存在として胸に留めている人。

 

進む道はばらばらであっても、
それぞれにとって唯一無二のものとして
吹奏楽が残ってて、

というか、自分勝手かもしれないけれど
ぜひともそうであってほしいと思う。

 

吹奏楽に出逢えて、
わたしは本当に良かった。

 

ありがとうございました!


またいつかきっと、
浜中のみんなで演奏できますように。