わたしらしさに彩りを。

日々のよしなしごとを綴ります。食べることとaikoと言葉をこよなく愛する女子大生。

いつかのわたしへ

 

毎日を、ちょっとだけ泣きたいような気持ちで過ごしていた。

 

というのは少し嘘で、


毎日を、ちょっとずつ泣きながら過ごしていた。

 


将来への、漠然とした不安。


自分の将来なんて自分自身でつくっていくより他になくて、

誰のせいにもできないし、
なんの保証もないんだってこと

 

私立の大学に通わせてもらっているなんて、本当に贅沢な話なのに。

あんなに焦がれて憧れて、希望に満ちあふれて入学したはずだったのに。

 


わたしは一体なにがしたかったのか、

一体なにができるっていうんだって。

 


やりたいことなんて、
何一つないような気がしてきてしまって


本当にこれで良かったのか。

なにが正しくて
なにが間違っているのかもわからない。

 


でも、ここまできてしまったら、卒業後の選択肢は大きく分けてふたつしかない。

 

就職するか。

就職しないか。

 

どっちかを選んだあと、その中で何をするかはまたいろいろあるわけだけど、
まずはどっちかに決めなくちゃならない。

 


わたしは、就職する方を選ぶ。


ともかく、当面の生活は保証される。

安定を蹴ってまでやりたいことも
やれる自信も全くないから、

とりあえずは生活の安定を選ぶ。

 

 

、で?

 

と、なるわけだ。

 


生きていくためには働かなくちゃならない。

食べていくには、日々を送るには、
働かなくちゃならない。

遊びたければ、楽しいことがしたければ、
働かなくちゃいけないのだ。

 


そんなこと頭では十分理解している、けど、


しんどい思いをして就活して、就職をして、

でも多分わたしは「これがしたい!!」という仕事があるわけでもなくて、

しんどいなあと思いながら働いて、

たまに楽しいことをして、

そういうのを延々くり返して生きていくのかと思うと、とても自然な感じで軽く絶望した。

 

 

人生ってそういうものなんだなあって
いまさらすごく思った。当たり前なのに。

 

みんなそうやって生きてるのに。

そういうもんやって割り切ってるのに。

ちゃんと大人やってるのに。

 


わたしはいつまで子供みたいなことで悩んでるんやろう。

いかにも大学生って感じの悩みですか。

 

 


生きてて良かった!って瞬間とか

いま人生楽しいなあって思うときとか、

いっぱいあって、
いっぱい楽しいことをしてて、


してるくせに、

 

でもその楽しさって一時的なもので、

根本的な不安は何一つ拭えないし、
馬鹿みたいな悩みごとは何一つ解決できないから、


ふと我に返った瞬間に、何度だってまた絶望する。

ああ一生こういうののくり返しなんかなあって

 

 

いつになったら自分に満足するんやろう。


たとえすきな人と結ばれても、

もしもやりたいことで名を馳せることができたとしても、


そんな日一生来ないのかもしれないな、って
妙に醒めた頭で思う。

 

 

 

趣味みたいに悩むやん。

というか、もはや特技かもしれない。


「特技は悩むことです」

誰が友達になってくれんねん。嫌やわそんなん。

 

 

 

なにかをめちゃくちゃがんばりたくて、
いろいろ手を出してみるもののいつも自分に負けてがんばりきれなくて中途半端で、

じゃあいっそ全部投げ出してなにもしなくても許される現状を甘受すればいいものを、それができるほどの潔さもなくて、


がんばってる人を見れば見るほど苦しくなって、でも目を逸らしてしまう勇気もなくて。

 

もう全部情けないし、自分の性格で自分の首絞め続けてるやろってわかってる。


全部甘えやし言い訳やってわかってる、
変わりたいなら変わればいいのに、変わろうとしてないのは他ならぬ自分なんだってわかってる、

けど変えられなくて。

 


苦しいーーー。

しんどいよー。


いつまでも終わらない自己嫌悪に目眩すら覚える。

 

 


去年の秋頃にも同じようなことがあった。


我ながらきしょいわって思いながら毎日泣いて思いつめて、
うわもうどうしようわたし、みたいな。

 

でも、それは人に話すべきではないと思っていた。

自分で考えて、自分一人で解決しなくちゃいけないのだとなぜか思い込んでいて、

来る日も来る日も答えの出ないことを考え続けていた。

 


まあ、こんだけ頭の固い人間がそれでうまく収められるわけもなく


耐えかねて全部吐き出した、ある日。


そしたら嘘みたいにすーーーっと軽くなって

そこからスムーズに心が動き始めたことがあった。

 


そこでわたしは学んだ。


人に話せばええんや、と。

 

 


というわけでそのときの教訓を活かし、

わたしはこの馬鹿らしくて切実な悩みを人に話してみた。

 

偶然のタイミングってなんかすごいもので

ここ二週間くらい、わたしをよく知ってくれている人たちと会う機会が続けてあったから。

 

 

話したところで

「ハイ解決!」

とは勿論ならなかったけど、


自分ですらばかみたいやって思ってるのにばかにするどころか理解しようとしてくれるし
この上なくめんどくさいことを言ってるのに真剣にちゃんと聞いてくれるし

悩むのをやめなくていいと思うって言ってもらったりとかこのままの自分を認めてもらったりとか、

 

 

あーーーーー

がんばろ。って思った。

 

 

悶々とした今の心情をぶちまけたわたしを、

「若いなあ」とでも言いたげな
微笑ましげな表情で見てる両親を見て


「あんなに悩んで若かったなあ」

って、強がりでなく心底思えるような

いまの自分を心底笑えるような、

 


少なくとも今のところは、
そんな日に向けて生きていこうと思った。

 

 

 

 

どんだけ悩んでも人生は進む。

そして人生は続くんだって。

 

 

いつかのわたしへ。