わたしらしさに彩りを。

日々のよしなしごとを綴ります。食べることとaikoと言葉をこよなく愛する女子大生。

至福のバターロール

 

今日、運命の出逢いをした。

タイトルからお察しだろうが、残念ながら色恋沙汰ではない。そう、バターロールである。

 

場所は、神戸の「ケーニヒスクローネ くまポチ邸」。
メイン料理にサラダ、パンバイキング、デザートが付いてそのうえドリンクお代わり自由という、夢のようなランチメニューを食べに行ったのである。


10種類以上あるパンの中のひとつ、「もっちりバターロール」。

選んだことに、特に深い理由なんてなかった。強いて言うなら「もっちり」の部分に惹かれた、ということだろうか。わたしは、もっちり、とか もちっと、とか もちもち、という謳い文句にめっぽう弱い。

 

テーブルにつき、まずサラダ(女子だから)を半分ほど食べたあと、例のバターロールに手を伸ばす。
ひとくち分にちぎろうとしたとき、すでに予感めいたものはあった。まるで指先と視覚から「もっちり」が伝わってくるようなちぎれぐあいだったのである。

はっとした。こいつ只者ではない、と咄嗟に思う。

 

もどかしいような気持ちで、ほとんど慌ててひとくちほおばる。

 

 

頭の中が、まっしろになった。

 

 

 

わたしの知っているバターロールではない。表面がてらてら光っていて中身がぱさぱさの、「バター」とは名ばかりである市販品とは似ても似つかぬ。いや、全くの別物と言っても過言ではない。

「バターロール」の名に恥じないバターロール。こんなの生まれてはじめてである。

 

口に入れた瞬間から、バターの芳醇な香りがこれでもかと広がってゆく。先ほどから薄々感づいていた「もっちり」食感が、ここぞとばかりに主張する。ひとくちめにして、バターロールの概念を完全に超えていた。

 


今でこそこんな風に言葉をこねくり回せるが、この時わたしは、大げさでなく一言も発することができなかった。
さらにいうと、目を開けていることもできなかった。それほどに衝撃だったのである。


当たり前だが、ケーニヒスクローネはバターロール屋さんではない。かの織田信成も宿泊したという、格式高いホテルのお店である。

勿論、メインのビーフシチューも、パンオショコラもチーズのパンもクロワッサンも、とても美味しかったことを書き添えておく。写真も貼っておく。

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しかしながら、それらが霞むほどのバターロール(それどころではなかったので写真はない)。

恐るべしである。生まれてきてくれて、ありがとう。

 

 

○ 補足
今日たべたパンの数 : 7こ
ごちそうさまでした。

ほんで、市販のバターロールも大好きです。