わたしらしさに彩りを。

日々のよしなしごとを綴ります。食べることとaikoと言葉をこよなく愛する女子大生。

夢は夢を駈ける


宇宙兄弟」の作者である漫画家、小山宙哉さんの情熱大陸をみた。

ひたむきに夢を追いかけて実現し、叶えてもなお、上を目指して努力し続けるその姿勢。


『これからも夢を食べて生きていく』

「May Dream」が発売されたときの、aikoの言葉がよみがえる。


夢や目標に対して貪欲な人は、素敵だ。
ぶれずに貫く信念を持っている人は、ほんとうにかっこいい。

その人の生き様や息遣いにすら、それは現れている気がするのだ。
見つけた瞬間、触れた瞬間「がんばれ」って、思わず心の中で応援せずにはいられない。

 

小山宙哉さんの話に戻るのだが、

壁いっぱいの本棚にずらりと並んだ漫画を前にして、「この中で一番好きなのはどれですか?」という質問を受けて。


宇宙兄弟ですね』


即答だった。

その笑顔には、強く惹かれるものがあった。


自分のつくったものに対して、胸を張って「大好きです」「見てください」と言える、そこに実力や結果が伴っている人に、すごくすごく憧れる。


またしてもaikoの話なのだけれど、

彼女は、自分の曲に関するインタビューの中で「すごく好きですね」と述べていることがとても多い。
にも関わらず、手を抜くことを決してしない。
曲作りやファンへの姿勢は、むしろ年を重ねるごとにより重く、より熱いものになっていっている気がするのだ。

だからこっちも、もっと好きにならずにはいられなくなる。どこまでもついて行きたくなるのです。笑

 

そんなことを考えるうちに、以前読んだ小説の中で印象的だった文章がふと思い浮かんだ。


『「アーサー・ヘイリーはね、自作の中でいちばん気に入っているものは、と訊かれて、つねに最新作だ、とこたえてるんだ」

歩きながら恋人が言った。

「作家というのはそうあるべきだよね」

私にはよくわからなかった。そうあるべきなのではなくて、そうでしかあれないのではないかと思った。』

(『ウエハースの椅子』/ 江國香織 )


なるほど、と。

創作を仕事にしている人の考えを垣間見るのはおもしろい。

 

あなたの夢は、と問われて即答できない今、だからこそ胸に刺さるものがある。


ちいさな世界の外側にあるものを見て、色とりどりの考えに触れて、自分の中に刻み付ける。

そうしていつか、わたしも。