わたしらしさに彩りを。

日々のよしなしごとを綴ります。食べることとaikoと言葉をこよなく愛する女子大生。

愛なんて知らない

 

言葉ってやっぱりいいな〜! と、
心が打ち震えるほどに噛みしめながら、
最近まいにち生きている。


歌詞とか小説とかコピーとか短歌とか、その形態はさまざまで。
そこらじゅうにあふれてる。拾いあつめるのに追いつかなくって、もうもどかしいくらい。笑

 

穂村弘「ぼくの短歌ノート」より。


一度にわれを咲かせるようにくちづける
ベンチに厚き本を落として / 梅内美華子

まるで映画のワンシーン。
「咲かせるように」っていうのがすき。解説にも書かれてたんやけど、自分を花にたとえてさらにそれを恋と結びつけるのが、なんとも素敵じゃないですか。


体などくれてやるから君の持つ
愛と名の付く全てをよこせ / 岡崎裕美子

暴力的なほどまっすぐ訴えかけてくる。
荒々しいくらいの切実さ。
最近出逢った中でいちばん好きです。

 

グリコのコピー。


数年前にはいなかったのに、
今ではなくてはならないキミです。 / 石田文子

ずっと一緒にはいられないから、
今はずっと一緒にいよう。 / 同


好きや、と思ったのが偶然同じ作者でした。
両方とも、いろんな近しい人に重ねられるコピーやと思う。家族とか恋人とか、友達とか。
ことば、なのに、体温を感じる気がする。ほんのりあたたかいような、優しくてやわらかなぬくもりを。

特に二つ目がすごく好きで、いつも胸の中に大事にしまってる言葉のひとつです。
「今」しかない今を、いつも丁寧に生きていたい。

 

LUMINEのコピー。
すべて尾形真理子さん。


恋が実るたび もう何も欲しくないと思うけど。

可愛くならなきゃって思うのは、ひとりぼっちじゃないってこと。

別人にはなれないから、自分をかわいくすればいい。

恋の終わりと恋のはじめで女の子はキレイになれる。

今日は別人みたいなんて 失礼しちゃうわ 嬉しいわ


広告の圧巻さもさることながら、コピーがどれも素敵すぎて。
女の子なら、共感せずにはいられないのでは。


恋は奇跡。愛は意思。

ルミネのターゲット層を動かすため、「刺激」と「励まし」の両方を込めたコピーだそう。

恋は奇跡。ほんとうに。
両想いって、自分の身に起こり得る最大の奇跡だと思ってる。
でも続けるには強い意思が必要で。それが愛になっていくんですね。愛だけは。aikoの愛。


余談になりますが、

「愛」関連で、ぱっと思いつくすごくすきな歌詞が (じっくり考えると多分ものすごい量になる)、
aiko「信号」の中の
「愛なんて知らない 君の本当もわからない」。

" 愛なんて知らない " なんて、えっ、aikoがそれ言う!? って感じじゃないですか。きっと沢山の恋を重ねていろんな愛の形を見てきたはずやのに、aikoですらそこにたどり着くのか…っていう。
いくつになっても新しい自分に出逢い続けてるんやなあ、と。すごく好き。

 

はい、戻ります。


恋が実るたび もう何も欲しくないと思うけど。

の、「けど。」で一気に引き込まれる。

「不思議なものですね あたしは欲が出てきたみたい」
(「どろぼう」/ aiko )

そういうものですね。

 


乱文失礼しました(ここで終わるんかい)。

もはや覚書。コピーへの愛が溢れて、書かずにはいられなかった!


わたしはことばが心底すきだと、改めて実感した一日でした。おしまい。