わたしらしさに彩りを。

日々のよしなしごとを綴ります。食べることとaikoと言葉をこよなく愛する女子大生。

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ときのあいだ

最近読んだ本の中に、すごく素敵な文章があった。 「やりたいと思ったときが、時間のある時なんだ。そういうのをしなくなったら、時間の奴隷になっちゃうよ。やりたいと思ったときに、ぱっと手を出さないと届かなくなることがあるんだ。」 (「王国 その1 ア…

運命

外に一人でいるとき、無意識に頭の中で文章を組み立てる癖があることに気がついた。 たぶんすごく変だと思う。目に映る景色、感じたこと、見えるはずのない自分の歩く姿なんか。考えて組み立てて、その場限りで消えてゆくものを作り続けている。 もう一つ。 …

うしなう、はじまる

最近読んだ本たち。 「かわいそうだね?」 綿矢りさ「君がいない夜のごはん」 穂村弘「世界から猫が消えたなら」 川村元気「眠れる美女」 川端康成 普段読まない作家を意識して適当に借りてみたのだけれど、わりとどれもおもしろかったので嬉しかった。 特に…

ことのはのちから

たった一行で、人の心は動く。 「誰かの心を動かす」「自分の心が動く」 多分そこには、むつかしい言い回しや秀逸な表現なんか必要ないのだ。 本当に大切なものは、目に見えない。 その意味を、今日改めて実感した気がする。 はい。 新海監督の作品が観たく…

思い出すのは。

昼間の暑さが嘘みたいに涼しい風が香る中を、すり抜けるようにして歩いた。 夜ごと秋が深まってゆく。 思い出す、というよりもっと自発的なもの。考えるより先によみがえるから、その都度はっとさせられてしまう。この季節は特に。断片的な記憶や景色、空気…

本を読む ということと、読書日記

本屋さんよりも、図書館が好きかもしれない。好きというか、より近しいもののように感じるのだ。 図書館は、物心ついた頃からごく自然に日常に組み込まれている存在だった。わたしと同じく本好きな母の影響である。 ずらりと並んだ本の背表紙に目を這わせる…